デベロッパーズバックヤード第七回(8/6公開)

  • コラム

  • 「デベロッパーズバックヤード」をご覧の皆様。
    こんにちは、アークシステムワークス株式会社 開発部の片野です。

    『GUILTY GEAR -STRIVE-(以下、GGST)』が発売しておよそ2か月、多くのファンの皆様に支えていただき、おかげ様でパッケージ版累計出荷本数およびダウンロード版販売本数が、全世界50万本を突破いたしました。
    まずはこの場を借りて、皆様にお礼申し上げます。

    お待たせしておりましたアーケード版も稼働いたしましたので、ぜひゲームセンターでお見かけした際には、1度プレイしていただけますと幸いです。

さて、発売後初となる今回のデベロッパーズバックヤードでは新規参戦キャラクター「ゴールドルイス=ディキンソン」のご紹介や、今後のアップデートについて触れさせていただきます。
どうか最後までお付き合いください。

「ゴールドルイス=ディキンソン」について

問答無用の馬鹿力 迫撃の国防長官
ゴールドルイス=ディキンソン

  • 名前:ゴールドルイス=ディキンソン(CV:木村雅史)
    CV:木村雅史(日) / Steve Barr(英)/ Jang-won Lee(韓)
    身長:214cm
    体重:257kg
    血液型:A型
    生年月日:10月9日
    出身地:アメリカ合衆国
    趣味:UMAの捜索
    大切なもの:マイルス・デイヴィスのレコード、チェリーパイ
    嫌いなもの:幽霊やUFOを信じる人

ストーリーモードに登場したキャラクターなので、事前に彼を知っていた方もいるかと思います。
アメリカ合衆国の国防長官で、周囲からの信頼も厚い国家の大黒柱的な存在です。
未確認生物の捜索と収集が趣味であり、武器である大型の棺桶にも謎の生命体が入っています。
敬意(→+挑発ボタン)などではコミカルなやり取りも行っているので、是非色々なアクションを見てみてください。
また、彼の試合勝利演出は相手キャラクター側に複数の専用ボイスが設定されていたり、ラウンド勝利演出も試合時間に対応した台詞を喋るなど珍しいタイプの演出が揃っています。

バトルスタイルとしてはパワーファイターというカテゴリになります。
一撃の攻撃力が高く、単発攻撃のみでもある程度は強みを発揮できるキャラクターです。
特に低い軌道のジャンプから繰り出される攻撃は非常に強力で、通常技だけでもすぐに対戦できるキャラクターになっています。

特殊ゲージとして「セキュリティレベル」というものがあり、飛び道具必殺技の性能がレベルに応じて上昇します。
一度必殺技を使うとレベルが低下しますが、時間経過で上昇します。
レベルが高いときの飛び道具必殺技は高性能になっているので、相手キャラクターや状況に応じて戦術を組み替える必要があるようになっています。

そして、特に注目されたのはやはり「ベヒモスタイフーン」のコマンドでしょうか。

ベヒモスタイフーンは棺桶を振り回す必殺技で、上図の通り半回転入力にそのまま対応した軌道で攻撃を出します。
仕組みはシンプルですが、上要素を含むコマンドは普通に入力するとジャンプしてしまうので通常技から出すなどの工夫が必要です。

なお、ベヒモスタイフーンは他のコマンド入力とは違い「最後の入力方向にキーを入れ続ける必要がある」というルールがあります。
意図せぬ方向への暴発や通常のHS攻撃と使い分けやすくするための仕様ですが、入力で苦戦している方は改めてこちらを意識してみることをおすすめします。

シンプルな仕組みの先に奥深さを用意する、というのは本作全体のコンセプトでもありますが、この技とキャラクターはその思想が色濃く出ている性能です。

そもそもベヒモスタイフーンを使わなくても対戦プレイはすぐに楽しめ、上要素を含まないベヒモスタイフーンや空中版だけでも連続技や基本的なセットプレイは可能。
通常技キャンセルから各種ベヒモスタイフーンを的確に使い分けられるとプレッシャーが格段に増し、工夫や入力精度によってはさらに上の世界も開かれる…と、練習量に応じて素直に強みが増すキャラクターにしているつもりです。

是非皆さんも豪快にして繊細な彼の魅力を体験してみてください。
僕もプライベートではゴールドルイスばっかり使っています。

「ゴールドルイス」の呼び方について

ストーリーモードでは「ディキンソン長官」と呼ばれてたのにプレイアブルキャラとしては「ゴールドルイス」と呼ばれていて、どっちで呼べばいいか分からない! という声が寄せられています。

ギルティギアシリーズでは、特別な事情がない限りはどのキャラクターもファーストネームを短縮名表記として採用しています。 ストーリー中では国防長官という役職上ファミリーネームで呼ばれていた、という形になりますので、そこで差異が生まれているという状態です。

明言するのであれば、ゲーム中やいわゆる公式ショートネームでは今後も「ゴールドルイス」という表記を使用します。
ですが、他キャラクターからの呼ばれ方は相手との関係性によって名前と苗字どちらも使われることになります。
ややこしくて大変申し訳ないのですが、彼のことは「ゴールドルイス=ディキンソン」というフルネームで覚えて頂けますと幸いです。

バトルバランスの調整について

8月後半に一度目のバトル調整アップデートを実施予定です。
更にその後、10月頃を目途にもう一度アップデートを実施する二段階調整を検討しています。

まず8月後半のアップデートですが、強みが不足していると判断したキャラクターの性能向上や、使い道に乏しい技の改善が主目的となります。
全体性能に変更を加えるのではなく、対象を絞ったピンポイントの変更になる予定です。
一部キャラクターは変更なし、ということもありえます。

現状で猛威を奮っているキャラクターや技についてダメージ量の微調整や若干の性能変更も検討してはいますが、判断は慎重に行いたいと思います。


その後に行う第二段アップデートでは、楽しさ・面白さを深めるために細かい全体的な調整を実施する予定です。
この内容については今後別の場で触れたいと考えていますが、基本方針としては「キャラクターの操作や対戦をより楽しくする」を第一に置きたいと思っています。

また、意図せぬ不具合の修正については上記スケジュールとは別に随時対応して参ります。

8月末まではバトルバランスに影響のある修正は極力避けていたのですが、一部不具合対応の影響によってザトーのエディ挙動に変更が入ったり、特定状況で演出技が相打ちした際に進行不能になったりと、バトル面にも作用してしまっている問題も確認しています。

なお、各種不具合についてはなるべく早い対応を検討していますが、発見・ご報告いただいた不具合にゲーム的な面白さや遊びがいがあると判断したものについては、修正の見送りや対応時期の検討などを行うケースもあります。
判断基準を明示することは難しいですが、どうぞご理解の程お願いいたします。

バトル以外の重度な不具合について

皆様からのご報告も含め、バトル以外でも大小の不具合を確認しております。
製品改善へのご協力、改めて御礼申し上げます。

特に重度なものとして、「ゴールドルイス追加パッチ以降のリプレイデータが正常に再生できない不具合」が挙げられます。
こちらは月内に修正対応を実施しますので、大変申し訳ございませんが修正まで今少しお待ちください。

また、
「アジア以外の地域ではゲーム起動後のサーバー通信時間が非常に長い」
「ロビーやプレイヤーマッチなどでネットワークエラーが発生する」
といったプレイ環境の改善や、オフラインも含む各種モードの仕様改善要望につきましても随時調査と対応検討を進めております。
対応アナウンスまで今少しお待ちください。

続いて、本作発売後、デベロッパーズバックヤード宛てにいただいたご意見に関しましてお答えさせていただきます。

質問・要望ピックアップ

Q.

「ゴールドルイスはXrd -SIGN-の背景ステージにいたハンバーガー親父なんですか?」

A.兄弟です。
ゴールドルイスが弟で、保安官が兄です。
兄である保安官も正義感が強い実力者なのですが、「しがらみが面倒」という理由から一地方の保安官として気ままな日々を過ごしています。

Q.

今後、釣りで獲得できるミュージックの追加はありますか?

A.キャラクター追加に併せて適宜追加していきますが、その枠を越えた楽曲追加に関しては諸々の事情も加味して対応を検討中、という状態です。

例えば韓国版シャープリロードの楽曲などは多数の追加要望を頂いておりまして、実装実現に向けて対応を進めています。
あとは非参戦キャラクターの過去シリーズBGMも多く要望が届いており、こちらも検討中です。

また、楽曲周りの他要望としては曲毎の音量バランスの改善や、お気に入り楽曲の中からのランダム指定が挙げられます。
どうしても順次検討という回答になってはしまいますが、理想の形へ向けてアップデートを進めて参ります。

Q.

ロビーアバター、コマンド入力でほんと無意味にガンフレイムやヴェイパースラストを出したり、数秒だけでなくボタン操作するまでモーションを繰り返したり、チンチロ復活したり、サッカー復活したりしないしょうか?

A.ご要望は多数頂いており我々も実装したいとは強く考えていますが、通常の対戦や操作の快適さを改善させた上での対応となります。

今後のデベロッパーズバックヤードについて

片野
今回のデベロッパーズバックヤードは以上となります。

本企画は今後も継続いたしますが、このようなテキスト公開とは別に、皆さんと直接意見交換ができる生放送なども企画検討中です。

正直なところ石渡も自分もまだまだ落ち着いているとは言えない状況のため時期は明言できませんが、なるべく近いうちにその企画もアナウンスできればと思っています。

お知らせ

日本時間8月7日(土)より、世界最大規模の格闘ゲームイベント
『EVO 2021 ONLINE』が開催されます。
おかげ様で、メインタイトルの一つに選んでいただくことができました。
世界中のトッププレイヤー達による白熱の競技シーンにご注目ください。

『EVO 2021 ONLINE』の大会配信に関しましては国内の皆様と一緒に、「同時視聴」という形で楽しめる生放送を予定しております。配信は、弊社のTwitchチャンネルにて実施いたしますので、ぜひご視聴ください。

第7回デベロッパーズバックヤードは以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

デベロッパーズバックヤードで取り上げて欲しい話題や、開発者へのご質問・ご意見に関しましてはこちらのフォームにて随時受け付けております。

https://business.form-mailer.jp/fms/86a1fe2a122847

※今後登場・追加のキャラクターなどについてなどの質問にはお答えしかねます。
 また、皆様からのお声すべてにお答えすることはできませんので、予めご理解ください。

「GUILTY GEAR」シリーズ公式Twitterアカウントでは『GUILTY GEAR -STRIVE-』最新情報をお届けしております。
https://twitter.com/GUILTYGEAR_PR

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